「Webデザイナーに興味があるけど、センスがないから大丈夫かな」
「絵が描けないけどWebデザイナーになれるのかな」
と悩んでいる方や、

「自分にはセンスないからWebデザイナーにはなれないや」
と諦めてしまっている方がいると思います。

でも諦めるのはまだ早いです。実はWebデザイナーになるために、センスや絵がかけるといったことは必要ありません。

今回はデザインセンスがなかったり、絵がかけなかったりしてもWebデザイナーになれる理由や、センスを磨く学習方法を紹介します。

目次

センスがなくても大丈夫な理由
絵がかけなくても大丈夫な理由
デザイン原則の勉強方法
まとめ

センスがなくても大丈夫な理由

そもそもWebデザインは目的を達成するための手段であり、芸術のような自己表現的なデザインではないのです。
アートとは、自己表現であ流ため人に伝わらなくても良く、その作者の意図などを解釈しようと楽しむ側面もあります。

例えば、ピカソなどが描いた絵なども素人がみるとただの奇妙な絵と見受けられ、全員がその絵に対して同じ感情をもったり、作り手の正確な意図を感じ取ったりすることはできないです。

これは、アートが明確なターゲットや目的はなく、芸術的 / 美術的感覚によって造形されたものだからです。

一方でデザインというのは人に伝えるためであったあり、ものやサービスをよく見せるための技術です。そして、デザインには明確な目的や、ターゲットがいて作り手側の意図を伝えるために行うものです。

ですから、デザインというのは、「この商品・サービス」を「見た人にこう思わせたい!」というところから始まった技術であるので、ある問題・要望に対して視覚的な表現方法をかけ合わせてそれを「人に伝える」ことなのです。
つまりセンスという不明確なものはいらない、努力で伸ばせる技術なんです。

WEBデザインにはルールがありそれを守った上でデザインをしていきます。

「え!そうなの」と思う方もいるかもしれません。
実際私がWebデザインを始めた頃も同じように思っていました。

このルールを学び知識をつけることによってそれが”センス”となっていくわけです。
だからWebデザインでいう”センス”は知識の塊ということになります。

ここで、ルールって何があるの?て思っている方もいると思いますので、手短に紹介します。

デザインの4原則
①近接 同じ情報はグループごとにまとめて配置しましょうというもの
②整列 配置するものは高さや幅をそろえましょうというもの
③反復 イラストや配置は情報のグループごとにそろえましょうというもの
④コントラスト 目立たせたい部分を大きさや配色で強調しましょうというもの

このルールは別記事で詳しく紹介します。

Webサイトやバナーなどはこの4原則を守ってデザインがされています。
このルールを守ることによってデザインを見た人(ユーザー)にとってわかりやすいデザインをすることが可能となるのです。

Webデザイン≠アートなのでデザインの原則をおさえることで”センス”のあるデザインができるようになります。
この”センス”と呼ばれる知識を身につけるためにはインプットとアウトプットの練習が必要です。

絵がかけなくても大丈夫な理由

絵を描く

絵が上手くなくてもWebデザイナーにはなれます。

なぜなら、デザイン=絵をかくではないからです。

絵をかけることは立派なスキルなので、デザイナーとして強みとなるポイントになります。
ですが、絵が描けない人は他のマーケティングやSEOなどといった別の部分で強みをつくれば良いだけです。

自分の得意分野を見つけて、強みに変えていきましょう!

デザイン原則の勉強方法

では、「実際にどうやってデザインの勉強したらいいの?」という方におすすめの勉強方法を紹介します。

まずはとにかく良いデザインを見ることから始めましょう。
とにかくたくさん見るようにしてください。

デザインのまとめサイト
・MUUUUU.ORG
・SANKOU
・LP ARCHIVE
・Web Design Clip
・LP advance
・Retoro banner
・Banner Matome
・banner gallery
・Pinterest(ピンタレスト)

次のステップはいいな!と思ったデザインを分析していきます。
分析するときに最低でも、色・文字・レイアウトを考察しましょう。

どんなフォントが使われているのか

そのフォントを使うことによってどんな効果を与えているのか

色はどんな印象を与えているか

レイアウトの効果はどうだろう

といった感じでどんどん深掘りしていきましょう。

ポイントは「視覚効果」と「心理効果」の両方をセットで文章の中に入れることです。

例)全体を温もりを感じる暖色系のパステルカラーをベースに色相の離れたキャンディーカラーをアクセント的にイラストや見出しに使うことで、見る人に優しく、楽しく遊べる空間であることをマージさせます。
前半が視覚効果で、後半が心理効果
この効果がお互いにつじつまが合っているかが重要。

視覚効果とは … 色や形といったデザインの要素が人に与える視覚効果のこと
例)赤 – 3原色の中で一番目立つ、青より明るく見える、寒色より前に出て見える
心理効果とは … 色や形といったデザインの要素が人に与える印象のこと(それを見ることでどう感じるか)
例)赤 – 元気な気分になる、熱さ・暖かさを感じる、賑やかな印象

慣れてきたら、要素だけではなく手法にも着目して観てみましょう。

・色の塗り方(フラット?色鉛筆?水彩?)
・ボカシやグラデションなどのエリアの区切り方
・音声や動きなどのインタラクション
・情報を置く順番や分量

これによって自分がどう感じるかを言語化していきます。

最初はうまく言葉にできない時があるかもしれません。ですが続けることによって、分析力の向上や表現力がついてくるのでできるようになってきます。
この地道な努力がデザイン力となりますので5分だけでもいいので続けていきましょう!

分析をした後はトレースしていきます。

自分で手を動かして作ることにより、見るだけでは気づかなかったデザインポイントや今まで知らなかったデザインソフトの使い方の勉強にもなります。

トレースしたものは保存して自分のデザインコレクションにしましょう。
いつかデザインする際にこのレイアウト使えるかも!といった感じで役に立ちます。

トレースのやり方についてはこちらの記事で説明してるので、気になる方はこちらをチェックしてみてください!

まとめ

今回はWebデザインにセンスがなくても、絵が描けなくても大丈夫という理由

・デザイン≠アートなのでデザインの原則をおさえることで”センス”のあるデザインができるようになる
・デザイン=絵をかくではないので、別の部分で強みをつくれば良い

という点を解説し、
どのように勉強すればデザインの”センス”を磨くことができるのかについて

良いデザインのインプット

分析

模写

というデザインの勉強方法について紹介しました。

デザインに興味があるけどセンスがないから… 、絵がかけないから… と諦めている方の背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。
自分の理想に向けて頑張っていきましょう!